2009年7月24日金曜日

女性教員の採用 S61卒 渡辺 敏行

 本学科には現在、化学系の教官の他に、数学、ドイツ語の教官が配属され、学科の運営やクラス担任を担当されている。人件費の厳しい削減を受け、間下先生の退官後、数学の教官の補充ができなかったが、科学技術振興調整費「女性研究者養成システム改革加速」の助成を受け、数学教官の公募を開始した。この制度は2年半の間は教官の人件費およびスタートアップ資金をJSTが負担するので、積極的に女性教官を採用して欲しいという文部科学省の政策により始まったものである。
 現在、通常の大学教員は、5年間程度の特任准教授あるいは講師の在任期間中の業績を考慮してテニュアの資格(パーマネントの地位を与える)を賦与している。ところが、この女性研究者養成システム改革加速は採用時にテニュアの資格を与えるというものである。これはある意味で逆性差別であり、今まで本学が取り組んできた教員採用の方針とは大きく異なるのである。(私は大学で人件費を支払うようになる2年半後には、テニュアの資格があるかどうかの再審査をすべきと考えているが、制度上それはできないかもしれないので、逆性差別であると書いた。)
 しかし、このような制度を利用しないと、女性教官の割合は増えないので、優秀な人材が応募してくれるのを待つのみである。現在学科の2-3割は女性なので、講師以上の教官がスタッフに加わることは学生にとっても良いことだと思う。
 さて、本学には女性教員の採用促進、待遇改善、本学卒業生および在校生(女性)のキャリヤアップを目指した、女性未来育成機構が設立されている。
 本学では、母校で再び学ぶ意欲のある本学卒業生、修了生を支援する制度(研究生、科目等履修生の入学料・授業料の優遇措置)があるので、関心のある方は女性未来育成機構のwebページをチェックしてください。
http://www.tuat.ac.jp/~dan-jo/center/introduce_top.html

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